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人の一生 子ども

子どもの成長は早いものですが、親は子どもの健康に気を使うことは今も昔も変わりありません。
昔懐かしい話として、数え年2歳と10歳になると天然痘の予防接種がありました。昔は死亡率が高かったのと、完治しても顔等にアバタが残るので難病とされていました。国民の義務として小学校6年生の卒業証書の裏側には、予防接種を受けた年月日が記されていました。昔、天然痘は疱瘡(ほうそう)をはやらせる神がいて、この神に祈ると疱瘡は免疫となり軽くなるといわれ、祈らないと重くなると信じられていました。疱瘡神にお祈りするには、桟俵を新しく作って赤や青の紙で幣を作って酒をかけて祈り道路へ送りだしました。(道路わきの樹木につるしました)赤紙・青紙は赤鬼・青鬼で疱瘡神とともに送り出すという意味でした。天然痘がなくなったので、当然種痘の必要もなくなりました。

種痘

痘苗を人体に接種して、天然痘を予防する法。疱瘡をうえるといいました。英国人ジェンナーが1796年に発明しました。

天然痘

医学の進歩によって1980年頃、地球上からなくなった病。
また、学校では体内の回虫の駆除のために海人草を飲んだことも懐かしいのではないでしょうか。これが大変苦しかったことを今でも覚えています。
そして成人すると地区で一人前として認められる行事としてはいろいろあったようですが、「青年会」とか「女子青年会」という組織があったことや、厄年には『厄払い』をするなど、今ではめずらしい話が数多くあります。